守りの経営

なにか検索しているときに、ふと「攻めの経営」というのが目に入った。別になんてことはないのだけれど「守りの経営」ってあんまり聞かない。「攻めの経営」との対比として、「守りの経営から攻めの経営」というような文章くらいだろうか、ちょっと気になって「守りの経営」で検索してみた。

google:守りの経営

結構見つかるけどやはり攻めにくらべると少ない。

攻めの経営 : 守りの経営 = 116,000 : 590 (Googleの検索結果から)

わりと「守りの経営」がポジティブっぽい言葉で語られているのかなと目を引いたのが以下。

東レグループでは、「21世紀の新しい東レへの転換」を図るため、経営改革プログラム“プロジェクトNew TORAY 21(NT21)”を、2002年度からスタートさせました。「危機意識の共有化をベースにした抜本的な体質強化による収益の早期改善」を基本思想とした改革(“体質強化・守りの経営”)を推進し、当初3年間の目標を1年前倒しで達成することができました。

でもそのプロジェクトNew TORAY 21をみると守りの経営って言葉はでてこない。財務体質改善などを「守りの経営」という言葉であとで振り返った感じ。残念。

利便性の向上や一段の効率化で収益力を強化する「攻めの経営」が不可欠となるが、 新体制の看板は安全最優先の「守りの経営」だ。 安全投資を最優先しながら、どんな 対抗策を講じるのか。倉内、山崎両氏には高度な手綱さばきが求められることになる。

こっちはJR西日本の株主総会の記事。安全を「守り」と捉える解釈の文章だけど、JR西の役員が「守りの経営」といったのかどうかわからない。JR西のサイトをみても「守りの経営」なんてでてこない。

人を鼓舞するのに「守り」っていうのはよくないのかね。でも縁の下の力持ちに憧れる人って結構多いとおもうので「守り」を全面に押し出してもいいとおもうんだけどね。