美しくあって欲しいという感情
GW読書第一段ということでこれ
まず知能の大枠をあらわす形が美しくないといけないというのが全編にわたって見受けられる。こういうのを前面に押し出されると個人的には読む気が起こる。それだけで買い。
中身としては、
- 振舞いに注目することへの批判(例としてチューリングテスト)
- ニューラルネットワークへの期待(と研究動向に対しての若干の落胆)
- 新皮質の動き
- 知能とは何か、知能とはどうやって生まれるのか
について書いてある。
この本の論点としては、仮説として知能とは過去の記憶からたてられる予測を中心に起こるものであるというところ。創造性とかについても予測という観点から簡潔に答えている。
個人的にはこれ読んでイノセントとかF.S.Sとかを思い出していた。
まえがきに
この本を読み終えたあとに、自分の思考がなぜ生まれ、行動がなぜ起こったのかを、新しい認識で眺めるようになってほしい。
と書いてあるのだが、この後「ダーリンの頭ン中」を読むときに新皮質の動きとか考えてる自分がいたので、著者のおもいどうりになってしまっていた。