セカンドマーケットをどうにかしたほうがよい

GREERMT厳格化するよって話。

グリー、リアル・マネー・トレード関連行為禁止に向けた取り組み強化 ― アカウント無期限停止などで / GameBusiness.jp


いいことだとおもうけど、温いというか、問題は利用規約を抜けてセカンドマーケットを利用する人と、ソーシャルゲームアカウント自体が取り易いところだとおもうのだよね。アカウント発行のプロセスに免許証や住民票のような公的証明書を加えるか、セカンドマーケットとの提携で売れないようにするかのどちらかが必要で前者はインフラとしてもまだまだ立ち上がらないだろうから、後者のほうが重要なんだよ。

今ならネットオークションの企業はAPIを用意して外部からオークションを一時停止できる機能を提供することという要件は加えてもよいとおもうんだよね。そうすれば盗品発見や利用規約違反の発見は、人間の性善説+厳罰化だけに頼らず、権利者サイドのテクノロジ+ネットワークになる。

アーキテクチャとしては

オークションサービス側
- 出品時のWebHook機能を実装(API)
- 出品を保留するAPIを提供(保留API)

ソーシャルベーム側
- WebHookから呼ばれるWebAPIを提供
- 出品情報を確認して問題があれば保留APIを呼び出すプロセスを整備


出品情報登録 =>  (事前に登録してある)権利者群に通知 
=> 商品登録情報を確認して(テキストマイニング等の手法により)規約違反が見つかる 
=> オークション企業の保留APIに通知(通知から一定時間内に呼び出さないと自動的にオークションが始まる) 
=> オークション人間による審査 

上記のような手順でできないかと思う。実際には保留APIを呼び出すのに契約を結んだり、場合によっては、API呼び出しや保留した時間に対して、お金を徴収するなどオークション側のビジネスを止めないような配慮をする必要があるかもしれない。

しかし、そのようにすることで盗品やら、利用規約違反のRMTや、その他犯罪まがいの売買などをテクノロジーで取り締まれるのに。
あんまり知らないけど美術品のオークションで盗品を出品したりはできないだろうし、それが正当なものであるとかの審査プロセスはあって然り。
また巧妙にすり抜けようとした場合のペナルティはいまでは社会に接続することで抑止力を強くすることも検討できるとおもう。

嫌な言い方をするとこれからの企業は、道徳的には受け入れやすい「いいがかり」をつけて、「責任を他者に一部負担してもらい」それをテクノロジで解決できるようにアーキテクチャとして落とし所をつくることが必要。

ソーシャルゲーム各社には、オークションサイトに対しておまえらが出品物の出自や性格を確認しないから悪いっていうスタイルで望んでほしい。
そのためにはRMTの何割がネットオークションで、何割が匿名掲示板でみたいな実態調査を行なってつきつけてほしい。